代表取締役と代表社員

グループを作り率いるにはリーダーを決めるように、会社にも会社を率いるリーダーが必要です。
大企業となると話は変わりますが、個人での経営を考えているのならばリーダーは自ずとご自身になることでしょう。
ただ株式会社であれば代表取締役がリーダーとなり、合同会社では代表社員がリーダーとなります。
ではそれぞれにどういう違いがあるのか、見てみましょう。

株式会社の場合、出資者と経営者は別になります。
出資者は会社の運営そのものに大きく関わり、株式50%以上保有すると役員の専任も可能となります。
ただし「特別決議での議決」が大前提となるものの、大袈裟に言ってしまえば出資者の意向1つでトップが変わるということです。
だから代表取締役になっているからとは言え、会社を思うままにすることは実質不可能です。

合同会社の場合は、出資者本人が経営者になります。
合同会社では、会社に出資した人のことを「社員」と呼びます。
世間一般的に「社員」と言うと「会社に雇われている人」を指しますが、合同会社では全く違う意味を持ちます。
合同会社では、経営に携わっている人を「業務執行社員」と呼びます。
しかし業務執行社員が複数いると、事業内容がおざなりになってしまいます。
トップに立つ人が複数存在している状態になっているので、誰が責任者かは全く分かりません。
そこで複数いる業務執行社員の中で、責任者を決めます。
この責任者こそが、代表社員です。

ちなみに代表社員は、必ず1人でなければならないという訳ではありません。
大袈裟に言ってしまえば、業務執行社員全員を代表社員として置くことも可能です。
現に海外に事業を展開している合同会社の場合、契約をスムーズに進ませるために、日本と海外とそれぞれ1人ずつ代表社員を置いている所もあります。
合同会社の事業内容によって、トップに立つ人間を臨機応変に選ぶことができます。
臨機応変に対応できれば、世間の素早い流れにもいち早く乗り込めるでしょう。